チェロの【宗次コレクション】を調べてみた!!
数週間前、NHKBSプレミアのクラシック倶楽部という番組でチェロの週があった。
録画して見た。
佐藤晴真。若手のチェリストで初めて聴いたら、すごい好み。プロフィールを調べたら、チェロは「宗次コレクション」のもの。
翌日は、上野通明。これまたチェロは「宗次コレクション」のチェロ。
「宗次コレクション」は宗次徳二さんがコレクションしたヴァイオリンやチェロ、ヴィオラたち。宗次徳二さんはカレーハウスCoCo壱番屋の創業者で元会長。
経営塾による創業支援、芸術家・スポーツ選手の助成及び福祉、早起き、掃除の実践運動、福祉慈善活動の啓蒙等を行っている「NPO人イエロー・エンジェル」理事長。
28億円の私財を投じて「宗次ホール」というクラシック専用のホールを作り、そこの代表者でもある。
「宗次コレクション」は、若手を中心に優れた演奏家に貸与されている。
「宗次コレクション」と「NPO法人イエローエンジェル」の関係がよくわからない。所有は宗次徳二さんで貸し出しの事務をイエローエンジェルがしているのか。所有・貸出事務全体をイエローエンジェルがしているか。
ともかく・・・宗次徳二さんが大いに関係したコレクションなのです。
初めて、「宗次コレクション」の存在を知ったのは、ヴァイオリンの三浦文彰さんの演奏から。
三浦文彰さんは宮崎国際音楽祭でソロをいろいろ弾いてきたのだが、ある年、音がすごくよかった。音色が輝いていた。演奏技術の向上か、楽器が変わったか?翌年もいい音だった。その時調べた。
当時(たぶん2014年)、「NPO法人イエローエンジェル」からグァダニーニGuadagniniの貸与を受けたという記事を見つけた。ちなみに三浦文彰さん、現在は宗次コレクションから「ストラディバリウス1704年 Viotti」を貸与されています。
イエローエンジェルの名前もその時初めて知り、日本にも個人コレクションを貸与する仕組みがあるんだと感銘を受けた。
その後もヴァイオリンは宗次コレクションから貸与という話はいろいろ聞いたが、チェロがヴァイオリンよりメジャーでないこともあって、あまりチェロのコレクションとその貸与について聞かなかった。
ところが、佐藤晴真・上野通明両者とも宗次コレクションなので、ほかにどのような人が何を宗次コレクションから貸与されているか調べてみた。
宗次コレクションのHPは2017年更新のものしか見つけることができなかったので、ネット情報から拾い集めたもの。なので、網羅はしていないかも。
順不同
マッテオ・ゴフリラー Goffriller 1710年 宮田大→現在、新倉瞳
ストラディバリウス Stradivari 1724年 辻本玲
テストーレ P.A.Testore 1758年 上野通明
ランドルフィ Landorfi 1771年 笹沼樹
グランチーノGiovanni Battista Grancino 1694年 上野通明 2016年→新倉瞳 2018年時点
ロッカ 1903年 佐藤晴真
実はストラディバリウス以外は知らないのだが、すごい楽器なのだろう。
少なくとも、私は佐藤晴真の音に心奪われているし、テレビで上野通明の演奏を見ていたら、夫が「すっげえ、立派そうな楽器!」と突然叫ぶぐらいは、素人でもわかるいい楽器である。?
ヴァイオリンの宗次コレクションはチェロよりいっぱいある。先日、宗次コレクションのストラディバリウスが20億円で売れたというニュースがありましたよね・・・
今回リサーチして新たに発見したこと。
弓である。上記宗次コレクションの貸与者の多くが、匿名のコレクターから弓も貸与を受けている。それも、弓の最高峰と言われる(今日初めて知った。)トルテ Tourte の弓である。たぶん軽く1,000万円はする。5,000万円ぐらいするものもあるらしい。
匿名の貸与者がいるのねえ・・・
宗次徳二さん、お金持ちなんだろうけど、楽器収集して、ホール作って、その楽器を優れた演奏家に使ってもらって、たまには自分のホールで弾いてもらって・・・・
わたしの価値観では、最も美しいお金の使い方だと思う。
わたしもお金持ちになったら、こういうことしたい・・・ならないけど・・・
お金持ちの楽器コレクターで、自分の収集室のガラスケースに入れて眺めるだけとか、投機の対象だけとかの人多いらしい。
やっぱ、楽器は鳴らしてこそ価値がある。
SNSでは、早朝宗次ホールの周囲に植える花の苗とともに作業服姿の宗次さんの写真をよく拝見します。
宗次さん、本当にいいことされておられます。
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