【黄金の日日】再放送見ています。あのドラマが今の私を作っている・・・は大げさか?
NHKホームページより
戦国時代、自治都市・堺と呂宋(ルソン=フィリピン)の交易を開いた商人、呂宋助左衛門の物語。自由で活気に満ちた堺に生まれ、南蛮交易を夢見た青年が大海に乗り出し、やがて豪商となり権力に立ち向かう姿を描きながら、庶民の視点で戦乱の世を捉えた。
デジタルリマスター版で放送。【原作】
城山三郎
「黄金の日日」
【脚本】
市川森一
長坂秀佳
【音楽】
池辺晋一郎【初回放送】
1978年1月8日から12月24日 総合にて放送
私が高校生のときでした。
大河ドラマをこれほど一生懸命見たのは、これが最初で最後です。
ムック本まで買いました。
43年ぶりに見ていますが、今のところやはり面白い。
おぼつかない記憶ですが、 何が私を夢中にさせたのか列挙したいと思います。
- 当時の市川染五郎がかっこいい。端正ですが、柔らかい表情もします。
- 「自由都市堺」という設定。権力者の支配に入らず、商人が自らの力で町を運営しようとする独立精神。
- 主人公も世間の権威と違う価値観を貫き、商人として生きた。
- 豊臣秀吉vs千利休 武士vs商人
- 千利休頂点とする茶道の世界で「焼き物」が重用される中、そこを逆手にとって、主人公がルソンの焼き物を売って大儲けするという爽快さ。
- 石川五右衛門の悲劇性。
- 当時の日本のキリシタンの存在
そして、今振り返ると、私はあのドラマにかなり影響を受けたのではないかと思われるのです。
どんなところがというと・・・
生き方として
- 権力に抗ってでも自分の信念を貫くことへのあこがれ。
- 自由へのあこがれ。
- 人の幸せは権力の有無とは関係ないという価値観。
- 商人へのあこがれ。しかし、わたしは商人にはならなかった。今からなれるかなあ?
趣味や美意識として
- 市川染五郎の影響で歌舞伎を見始めた。歌舞伎を見始めると、ほかの役者さんやいろいろな演目に興味をもった。最近は見ることもなくなっています。
- 歌舞伎のイキな感じや日本の伝統的な美や意匠(着物の柄とか)に触れるきっかけとなり、私の美意識の形成に大きく関与した。
- 日本の南蛮趣味への共感。敢えて日本的なものに西洋的なものを混ぜるおもしろさというか美しさというか。
茶道
- 学生時代茶道部でした。別にお稽古にも行っていました。
- 茶会に際しての客へのもてなしの心。道具の使い方でも客を楽しませ、相手に配慮する心。その基本となる茶碗など道具の勉強もしました。
- 茶道は、一見形式的に見えるが、所作は無駄のない合理的なものです。そこから、無駄がなく洗練されたものへの志向が大きいです。
- 茶道への共感は、料理や食器の選び方は当然のこと、生き方全般に深く入り込んでいるのですよね。
再放送で感じていること
話自体はまだまだ40回分以上あるので、記憶違いや、実はおもしろくないじゃん・・・てことはあるかもしれない。
今感じているのは、出演者がすごい。そして若い。
当時の市川染五郎は、この人が演じた歌舞伎やミュージカルも含めて、この役が一番かっこいいかもしれない。(といって全部を見たわけじゃないが、そんな気がする。)
根津甚八も若くて魅力的。鋭い目がいい。笑った顔は子どもっぽい。
丹波哲郎はけっこう年の役だが、人間臭さがよく出ている。
津川雅彦、夏目雅子はこの世のものとは思えないぐらいきれい。お人形さんみたい。
わたしの中での大発見は、林隆三。かっこいい!弱さと色気が混じった役で、目が離せない。記憶にはほとんど残っていなかったのです。
再放送は毎週日曜日の早朝やっている。録画して見ている。来年の3月まである。
長いような、待ち遠しいような、こわいような。
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