忖度する犬 北側グループの住人 家の中の力のバランス
うちは子ども一人。女の子。
高校を卒業してから家にいない。大坂、東京と、都会生活を送っている。
女の子だからか、私と話が合うのか、とにかく、私とはよく話す。
おとうさんとは仲が悪いわけじゃないけど、なんでも話すということはなかった。
私と子どもは南向きの部屋でそれぞれ部屋を持っていた。
女二人はかしましい。物理的にも近い。
おとうさんは、北側の部屋。
南側の人と北側の人に分かれていた。南側グループが優勢だった。
子どもが高校生の時、犬が家族になった。
昼子どもが家にいるときは一緒にこたつにいたらしい。受験勉強のときもこたつの場所の取り合いをしていたらしい。
こたつのあるリビングは南北問題の中間地点。
共通テストで数学を捨て、世界史で点を取ることに決めて、最後の12月以降こたつで世界史ばかり勉強していたので、子どもと犬は「世界史チーム」と呼ばれていた。
犬は夜や休みの時ははおとうさんのところでずっと過ごしていたので、おとうさんと犬は北側グループになった。
北のおとうさんに仲間ができてよかった。
南北問題の均衡がとれた。
それから数年おとうさんが単身赴任していたので、2人と1匹が一緒に過ごす時間は少なかった。犬はおとうさんとの生活か、おかあさんとの生活かのどっちかだった。
それで、グループ抗争はなりを潜めていた。
この4月におとうさんが帰ってきて、2人と1匹の生活になった。
そもそも、私は犬の食事に気を遣い、散歩も私と行くことが多いにもかかわらず、犬はおとうさんが大好き。
おとうさん命!どうも私はお世話係のメイドと認識している。
私と夫は強い口調で話すことがある。単に話が弾んで熱心に話しているだけなことが多いのだが、とたんに犬は私と夫の間に入り、私に向かってなんか言う。
けんかの仲裁らしい。「おとうさんは悪くない。おとうさんに文句をいうな!!」と私に訴えているみたい。
状況を勝手に解釈して、おとうさんに忖度して行動している。
今や、北側グループが優勢。男同士の強い絆!
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