チェロの弦を張り替える。
横道に逸れながら、書かせていただきます。お付き合いください。
約1年半ぶりにチェロの弦を4本とも新しいものにしました。
前にブログに書いたのですが、失敗すると弦を切って使えなくなる弦を張る作業は、経験の浅い私にとって、たいへん緊張し、力もいるので、汗だくになります。
これまで、11月ごろ年に1回張り替えていたのですが、秋から冬は、楽器の素材である木が乾燥し、縮むため、弦を張ってもすぐ弦が緩む安定しない季節でした。
それで、今回春に弦を張ろうと弦を変えずにいました、そこに延期された演奏会が入ったので、慣れない新しい弦で変な音を出すのはまずいと、きょうまで弦の張替えを待っていました。
いろいろなメーカーがいろいろな材質で弦を作っており、弦で音がかなり変わります。
経験が浅く、どの弦がいいかもよくわからず、しかし、新しいもの好きで、ここ数年、違う種類の弦を張っています。
楽器との相性があるので、本当は実際試しに張って購入するかどうか決めることができるとよいのですが、売っている弦の種類が少ない宮崎ではそれもできず、一か八かで、通販で購入しています。
前回は、ベルカントゴールドという弦を張りました。商品説明では印象がよかったのですが、楽器のメインテナンスの時に、大阪から来られた職人さんから、A線(一番高い音の弦)の鳴りが悪いので、別の弦に変えるようアドバイスされたり、というように、楽器との相性が微妙なのです。
今回張った弦はこれ。これも特徴の説明書きを見て決めました。
「イルカノーネ」は、御存じの方もいらっしゃると思いますが、これまでの歴史の中で世界で最も優れたヴァイオリン職人の一人である(もう一人はストラディバリウスであります。)グァルネリ・デル・ジェズが作り、ニコロ・パガニーニが愛した楽器の通称です。大砲のような音だったことから付いた名前だとか。
「イルカノーネ」が出てくるミステリーがあります。フィクションですが「イルカノーネ」についてのうんちくが語られます。
同じシリーズで、ストラディバリウスとグァルネリについて語られている作品もあります。
さて本題に戻り、いよいよ、弦を張る作業です。
弦を切らさないように、時間の余裕を持って、落ち着いて、作業を始めました。
汗だくの覚悟で臨みました。
ところが、今回、どの弦も、ちょうどいい音のところでペグを押し込みことができ、ペグが緩むこともなく、力を入れて微調整する必要がありませんでした。あっけなく終わりました。
それだけで、もしかしてこの弦を相性がいいかもと、気持ちよくなりました。
それとも、わたしの弦を張る技術が向上したかなあ・・・(ちょっと鼻高々!)
音出しはこれからです。新しい弦を弾きこなすには少し時間がかかるし、仮に気に入らなくても、「次は買わない」と思いつつ、1年はお付き合いしたいです。
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