突然数学が好きななった会社員の娘 数学的思考を体得する。
数学が苦手なあなたも数学ができるようになるかも!
本日の文章は数学の苦手な方が少しでも希望を持てるといいと思って書いてます。
うちの子は会社員になって3年目。東京で一人暮らし。
コロナでおこもりを強いられる中で、最近、土日に家で机に向かって数学の問題を解き始めたらしい。うざい世間のことから切り離されて、必ず正解のある数学の問題を考えることに没頭するのが楽しいという。(所詮高校の数学レベルですので・・・)
驚き!
うちの子は小学生のころから算数・数学は全くできなかった。
両親は高校時代はそこそこ数学できてたので、何が難しい?て感じでした。スミマセン・・・
子どもが小学生のころから高校生まで数学を教えようとしたが、全然だめだった。
(わたし、家庭教師やってるときはわかりやすいと好評だったのに・・・)
なんでわからないのかわからなかった。
高3の時、数学だけ大手予備校に行ったが、役に立たず、結局センター試験で200点満点中、80点ぐらいだったとか。
彼女にとって数学は苦痛でしかなかったはずなのだ。
彼女に何が起きたか・・・
報酬を得ることで責任感ができ、あきらめずに綿密に考えるようになった。
法学部を出て就職して最初の所属で、業務の一部で、役員会に提出する各営業部門の数字を取りまとめて月次の経営報告書を作ったり、営業が顧客に提出する顧客の経営状況報告を作成するシステムを維持管理したりしているらしい。
営業の人が手間をかけずに入力でき、かつ自分が楽に結果を出すために、エクセルのマクロを組んで、1カ所入力すればいろいろなアウトプットができるように、いろいろシステムを改善しているらしい。
(わたしには、よくわからん。)
マクロなるものも、先輩から本を見せられて、勉強しながら実践しているうちにかなり習熟したらしい。
もちろんエクセルの数式や関数のチェックや作成も行っているらしい。
今や社内のシステムの不具合について、相談を受け、システム業者のようにチェックして修正ができるらしい。
システム業者さんの作ったプログラムを読んで、おかしいところを指摘できるレベルらしい。
よく知らない社内の人は、うちの子を数学科卒のシステムの専門家だと思っているらしい。
そんな話を聞いて、よくわからないが、うちの子は語学は得意で、論理も得意なので、きっとマクロって言語だから、言語を操る能力で、うまくできるようになったのかなと思っていた。
現在の本人曰く。
どこかに四捨五入等による差異の範囲でも、同じであるはずの数字が別の場所で違っているようなことがあっては、がまんできない。だから全部数式やマクロの組み方をチェックしていかないと気が済まない。完璧にできるまで、チェックや試行錯誤を繰り返す。
(昔はそんなことなかったぞ!会社員になって開花した完璧を目指す意欲!)
つまり、仕事で数式や関数まで取り組まざるをえなくなり、やってみたらさらに期待され、学生以上に努力を積み、数字や数式に向かい合い、投げ出さず、検算的なことまで抜かりなく取り組んだのだ。
これは心構えの問題ですね。
リアルな数字を扱うことで、数の意味がわかってきた。
仕事で数字を扱ううちに、数字を構成する要素として、不変なものとある要因で変化するものの関係がわかってきた。ある数字の変化の要因の係数が何なのか具体的に考えるようになり、数字と数字の関係性が見えてきた。するといっそう関数や数式が立てられるようになった。
(うちの子は昔からお金にきびしい。強欲。ケチではなく、儲けたいと損をしたくない。だから計算はすべて「円」だと思ってやれば?という話は子どもの頃から冗談で言っていたが、本気でお金(円)のことを考えて、イメージできているのではないか?)
常に論理的思考(三段論法)で考える。
大学の法学の最初らへんの授業で、議論や論証で三段論法を使うようトレーニングして、レポートや卒論でそれでを実践していたらしい。
いわゆる三段論法とは・・・
「三段論法」とは、「大前提」「小前提」「結論」の順に文を組み立てて、知らない物事を推理することを言います。知らない物事を推理する方法には「演繹法」や「帰納法」などの方法があり、「三段論法」は「演繹法」の1つです。
「演繹法」とは、「みんなが正しいと思えること」、「決まっているルール」や「事実」などを元にして結論を導きだす方法です。例えば、「犬は動物です」「私はポチという犬を飼っています」という文があれば、「ポチは動物です」という結論が導き出されます。
みな、無意識に使っている論法です。
うちの子は、就職して周囲に自分の意見を伝えたり議論をするときなど、仕事を進めるにあたって、思考の根本に常に三段論法が必要だと思い、常に三段論法を意識しているらしい。
そして、三段論法に数学を当てはめていくと、数学の問題も解けるようになったという。
(わたしが子どもに数学を教えるとき、数学は数字の問題ではなく、論理の問題だと常に言っていたのに、子どもの中にはそこがうまく落ちて行っていなかった。わたし、わかるように伝えられていなかった。)
関数、場合の数、確率、図形・・・どれも今わかっていることから、規則性を見つけたり、未知の数字をわりだしたりするものですよね。
本人曰く。
法学は数学に近い。
「数学はできるよって、中学生や高校生の頃の自分に伝えたい。」
本人曰く。
自分の何か思い込みが数学的思考を阻害していた。数学がつまらなかった。こんなに楽しいものだと昔の自分に伝えたい。
そんなふうに変われるのって、けっこうすごいことだと思う。
彼女には、子どもの頃にどう考えて数学に取り組んで、うまくいかなかったのか、自己分析をしてほしいなあ・・・数学につまずく思考方法をはっきりしたいと、好奇心で思います。
今もあるのかどうか・・・「大学への数学」という雑誌があって、高校生としてはものすごく難しい問題が載っていた。大人になっても趣味でそれを解いている人がいるという話を聞いたことがある。
うちの子は数学がわかるようになったといっても、数学Ⅰ(今もあるの?)レベルのものだと思うが、気分は、楽しみに「大学への数学」に取り組む大人と同じなのだろう。
数学そのものもだけど、数学的思考は生きていく中で役に立つ。思いもかけず、その能力を少し開花できてよかった。(わたしはうちの子はダメだと思ってました。)
数学は、目の前にある問題に取り組む前に、数学的世界とは何なのか、数学的思考とな何なのか、そういうオリエンテーションが必要。それがないと、うちの子のように学校教育の中ではうまく習得できない人も多いかもしれません。
うちの子は今、中学生に数学の前に三段論法のトレーニングをすべきだとつぶやいています。
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