マンホールの蓋 高千穂編
昔、「路上観察学」というのが流行って(といっても極一部だと思います。)、路上観察学会なるものもあった。今も継続しているのか不明です。
これは当時出版された「路上観察学入門」。わたしは1989年のハードカバーをもっている。12刷なのでかなり売れてますね。
私は、そのころ路上観察学会のメインメンバーである藤森照信氏の先生である村松貞次郎氏の「日本近代建築総覧」のコピーをもって東京の古い建物を見て歩いていたことに加えて、赤瀬川原平の「トマソン」(なんの役にも立っていない構築物のことであります。)も読んでいて、するっと路上観察学会のさまざまなフィールドにはなじんだ。
その一つにマンホールの蓋を観察するというのがあって、私もときどきマンホールの蓋を見たりするけれど、集中してはいなかった。
観察というものは、とにかく、細かく、たくさん見て収集することに意味がある。考現学の考え方だと思います。
はてなブログでは、まるぐれーてさんがいろいろなところのマンホールの蓋を紹介してくださるブログを書かれており、毎日楽しく読ませていただいているところです。
まるぐれーてさんのブログに触発され、今訪れている高千穂で、犬の散歩をしながらマンホールの蓋を見ていました。高千穂らしいマンホールの蓋を2つ見かけました。歩いているところ、どこでもあります。
各地にご当地マンホール蓋の意匠はあります。これらはその一つです。この道では諸先輩方がいらっしゃるので、すでに紹介されているかもしれませんが、僭越ながら紹介させていただきます。
私には何の蓋かはわかりません。意匠として、鳥居、山、太陽神であるアマテラスが天岩戸に隠れたのをアメノウズメがおもしろい踊りを踊って、アマテラスを引っ張り出す「天岩戸」神話からの太陽が描かれています。(町内に天岩戸神社があります。)
こちらは、高千穂大橋(たぶん)、雲海、高千穂峡(ボートまで!!)、民謡「刈干切唄」の刈ってる人(たぶん)が描かれています。
繰り返しになりますが、径の大小がありますが、この2種類はどこにでもあって、 他に小さな「おすい」と書かれたあまり意匠のない小さな蓋が見かけられました。
普段生活している場所では、見慣れてしまって新鮮味がないマンホールの蓋です。住んでいる宮崎市でもよく見た時期があるのですが、市の花である「花しょうぶ」の意匠ばかりで最近はよく見ていませんでした。
なじみのない場所で見るマンホールの蓋。いいものです。先週の旅行でも見ればよかった。そこまで気が至りませんでした・・・
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