チェロ
今週のお題「自分にご褒美」
今までで最もすごい自分にご褒美は、仕事をやめたこと。
これについては、今は語らない。
その次にすごいご褒美は、やっぱりチェロだと思う。宝石とか持ってないし・・・
わたしの持ち物の中では、購入するときは高価だったし、道楽で必要ないものといってしまえば、そうなんです。
でも、今の私にとって大切な最も付き合っている時間が長い友人のようなもの。
チェロの中のラベルは
Petrus Schulz Chittar und Geigenmacher
in Regensburg anno 1858
ペトルス・シュルツ・チターと弦職人がレーゲンスブルクで1858年に制作
とある。
オールド(ずっと以前に作られた)のチェロなのだが、鑑定書が付いていないので、その分安めに売られていた。
鑑定書がないということは、ラベルが本当かどうかわからないということだが、私は本物だと信じている。市場価格の問題ではなく、ロマンの問題として。誰かが偽造ラベルを張っていたとしたら、喜んで騙されます。
いい音である。たまたま、鳴らしたプロの方からもいい音だと言われた。わたしもうまくなれば、もっといい音が出せるだろう。優しいけど、力強く、ちょっと華がある音色。
Petrus Schulz Chittarという人は弦楽器職人として確かにいたらしい。
Regensburgはドイツの都市である。今年になって、久しぶりに阿部謹也先生の「中世を旅する人々」を読んでいたら、12世紀に橋が架けられ、流通が盛んになった都市の名前として、レーゲンスブルクが出てきた。おお!こんなとこで出会うなんて・・・
1858年にできたチェロであれば、もう160年以上チェロとして存在している物体である。
きっといろんな人が弾いてきたんだろうなと思うと、またロマンが掻き立てられる。
わたしが死んでも、自分自身のことはあまり興味がないのだが、このチェロは誰かに弾いてもらえるように段取りをつけておこう、と思っている。
わたしで途絶えてしまっては申し訳ない。
自分への大きなご褒美はこれでおしまいです。
これからは、だれかに、ご褒美とかお返しとかして生きていきたいです。
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