徒然なるままに和菓子について妄想する。
鶴屋吉信の3月のお菓子より
和菓子について、妄想している。
きっかけは、ライダーマンさんのブログ。
九谷焼などの商品が紹介されていて、目の保養に見ているのだが、後半に皿または盆に載ったお菓子の紹介もあり、そのお菓子と皿・盆を見て、和菓子のことを考えるようになった。
以下のブログで紹介されている湯呑と、漆器なのか焼き物なのか写真ではわからないのだが、お菓子を載せた皿がすごく好みでアリマス。
妄想を始めたが、実際に和菓子は食べていない。
宮崎は宮崎なりに有名な(おいしいと言われている?)お菓子屋さんはあるのだが、あんこのものはスーパーで売っているものも結構おいしいと思う。冷凍の今川焼なんてチョーエクセレント!
実は「違いの判らない」ヒトなのである。
妄想の対象は、はるか昔大学の茶道部のころいただいたお菓子。
お稽古のお菓子は先生が調達して持って来てくれることが多かった。
先生は大学のOBで、当時は新宿の茶道具屋さんにお勤めだった方である。
「鶴屋八幡」とか「とらや」とかデパートに入っている有名お菓子屋さんさえ知らない田舎育ちの私が、お稽古のたびに、「○○(お店の名前」の「○○(お菓子の名前)」をいただく。
お稽古中なので、集中している。お菓子の形や味に全神経が行く。
きれいだった。おいしかった。
季節の繊細な色・形・素材の練り切り。クズや寒天のかかったキラキラしたもの。
お稽古のたびに衝撃だった。
当時は、生活拠点だった国立の旭通にも和菓子屋さんがあって、季節ごとに数種類の練り切りも作っていた。それも美しくおいしかった。お店の名前を忘れた。「きくや」だったような・・・今調べたけど、もうなくなっているのかな?記憶にあるお店は検索でわからなかった。
先生は神田の「ささま」のお菓子をよく使われた。
今ホームページを見たら、「ささま」は昔と変わらない店構えだった。
うれしい・・・
お茶会で使うお菓子リサーチの時は、学生もお菓子屋さんに行って、お菓子を買ったり、お話をしたりしたのだが、青山の「菊屋」さんのお店の方の江戸っぽい雰囲気ときれいなお菓子のことも印象に残っている。
今、「菊屋」のホームページを見たらここはビルディングに改装されていた。
初釜の時、表千家のお家元が使っていると先輩が言って(正しい情報かどうかわからない。)わざわざ「とらや」の赤坂の本店で注文して、取りに行って、暖かい「薯蕷饅頭」をお稽古場まで持って行ったような不思議な記憶もあります。
干菓子は・・・
金沢「森八」の長生殿、富山の「月世界」、あとどこのか覚えていない薄い形状で舌触りがすごくなめらかな栗の入ったらくがんぽいものがおいしかった記憶がある。
色のきれいなゼリー状のものはおいしさを感じない。きれいだけどね・・・
和三盆系の見た目地味なお菓子がおいしかった・・・
不思議なことに、ほかの大学茶道部のお茶会にたくさん行っていて、そこでもお菓子食べたはずなんだけど、なんにも覚えていない。なぜかお稽古のときのお菓子のことばかり覚えている。
今はネット通販でいろんなお菓子がお取り寄せできるけど、今や和菓子味音痴だし、茶道のお稽古という特別な空間でいただいていたからこそのワクワク感と集中だったような気もする。
同じお菓子たちを、ウチのダイニングテーブルでいただいて、ワクワクするのか・・・疑問である。
今の生活の中では、和菓子については、妄想することがもっとも幸せかもしれない。
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