オーケストラの練習 今回初めての指揮者との練習 音質・音色と弓の使い方
所属するアマチュアオーケストラは、6月4日にファミリーコンサートを開催します。
12月に前のコンサートが終わって、楽譜をもらい、各自練習、週1回団員の方が指揮をして全体練習を行ってきました。
曲は、
禿山の一夜(ムソルグスキー)
です。
先日の日曜日、本番の指揮者を迎えての初めての練習でした。
これは、スケルツォのチェロの1ページ目。音が多い!!
指揮者の指揮は、いきなりスケルツォのテンポが早い!!かなり早くなるだろうと思ってはいましたが、すごく早い!!最初は特に管楽器がテンポに追いつけていませんでした。
チェロも早い部分が多いので、私のような経験の浅いものは、すべての短い音の早いフレーズを正確に弾くよりも、拍の頭をそろえる、強弱を正確に弾き分けることが重要と認識しました。
それと、音の質です。「ここは、テヌートでしっかり弾く。」「ここは、途中で音をぬく。」「ここは短く弾いて、次の音の間に隙間を作る。」「ここは柔らかい音。」「ここは深い固い音。」
そのような音の弾き分けを正確にすることが、全体の演奏の表現の良し悪しに重要なのだと改めて認識。
全体の譜読みが不十分なのがそもそも問題なのですが、チェロはどの部分はどのパートに寄り添ったらよいか、あるいは、自分たちが前にでるか、そのようなことも今回の練習でよくわかりました。
有名な結婚行進曲の部分は、管楽器がきらびやかで力強く、弦の透明な演奏と絡み合い、美しい曲だと再認識しました。
進行する中で、前のめりに行く部分と、きちんと落ち着いたテンポで刻む部分があって、本当はそれを自分でわからないといけないのでしょうが、それも教えていただいて理解する状態です・・・
禿山の一夜
部分部分で、魔女が何をしているか?どんな魔女か?という指揮者なりのイメージを伝えていただき(指揮者は禿山に現れるのは魔物一般というより魔女で整理されていました。)、より演奏に具体的なイメージを持つことができました。
いつもの練習より打楽器奏者の人数が多くて(エキストラの方が来ておられた。)、いつもの練習よりいろんな音が鳴っていて、楽しかった。
真夏の夜の夢に時間を取られて、細かな部分は指示が少なかったので、次回より細かい部分に入って行きそうです。
このように写実的な曲を弾くのは初めてです。想像が掻き立てられて、楽しいです。
この曲も細かなところまでは踏み込みませんでした。
チェロはベースの音が基本で、ときどきメロディがある楽譜なのですが、重要なのはベースの楽譜的には単純な音です。この音の長さ加減、弾き方、音色で全体の仕上がりが変わると強く感じました。
オーケストラに入って、3回目のコンサートになります。
自分がしなければならないことが、少しずつ分かってきました。
最初は「正確に弾ける」ことを目指して、難しいフレーズを練習していて、楽譜的には簡単な弾ける音は音程が正確であることの確認だけだったのですが、今はそれは違うとわかりました。
どの曲も、一見簡単な音をどう弾くが大事である。そこをよくイメージして、イメージどおり鳴らせる練習が日々重要である。
ただ、具体的な弾いている音が全体の流れに沿っているのか。指揮者やコンマス・パートリーダーから、きちんと説明がある音もありますが、すべてではない。自分で全体を感じ、パートリーダーの音を聞き、それと同じような音を出そうとするしかありません。
今回の練習の最中、チェロのパートリーダーが後ろを振り返ることが度々あり、そのたびに、「私の音、イケナイ?」とおびえます。
実際は、ワタシに合図しているかもしれないし、後ろのチェロ全体にかもしれないし、コントラバスにしているかもしれない。
こうやって少しずつオーケストラの音に混じることができていると思っています(思いたい)。
と、ここでブログを終わる予定で、下書き保存して、チェロのレッスンに行った。
そこで・・・!!
実はチェロの先生がオーケストラのチェロのパートリーダーです。
弦楽器を弾く絶対的人数の少ない田舎で、こういう狭い社会なのです。
楽器を出すと、先生がいきなり「今までやっていない、弓を跳ねさせる弾き方を練習しましょう。」とおっしゃる。
先日のオーケストラの練習の際に、私にもこの技法を伝えなければとおもったらしい。
聞くと、私がまずくて振り返っているのではなく、私はそこまでひどい音を出しているわけではなかったようだが、この技法を使えるとオーケストラでは洗練された音になるとのこと。
今回のメンデルスゾーンのスケルツォ(上の楽譜の部分)もその弾き方がいいし、モーツァルトを弾くことになれば必須。今回の「魔女の宅急便」の3拍子のベースの音もこの弾き方がいい。
教えてもらった。
弓の重心のバランス部分を弓の毛を一旦きちんと弦に当て、こするように音を出して肘から下の腕部分で弓を上に上げて音を終わらせる。左右同じ動き。
ゆっくりから始めて、だんだん早くきれいな音が出せるように。
この変化形として、弓の毛を弦に置かずに、弓を下ろしながら弦に当ててまた上に上げる奏法もある。
練習していきます!
先生は中学校1年のときにジュニアのオーケストラに入ったとのこと。
で、興味深かったのが、オーケストラでの取り組みが私の変化と全く同じだったということ。
つまり、まず楽譜をキチンを弾くことに集中し、1年後ぐらいに音質・音色とそれを生み出す弓の使い方に関心が移るというか広がったというか・・・
誰もが通る道なのか?
先生曰く。「○○さん(わたし)は、今がそういう時期だと思ったのよ!!」
さすが!!恐るべし!!
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