東京で目にした古い建物たち
学生時代は、「日本近代建築総覧」のコピーをもって、古い近代建築を見て回っていたこともある。
それから、地上げがあって、老朽化もあったのだろうが、古い建物はかなり減ってしまった。
しかし、どこかに行くと、建物を見て歩かずにはいられない。
この度、久しぶりに東京を少し歩くことができた。もちろん視線は建物なのだ。(新しい建物も見ています。)
銀座線はもっとも古い地下鉄。最近こぎれいになってしまったが、昭和の終わりごろまで、駅の古めかしいタイルが素敵だった。
三越前の駅の中で、これを見つけた。
通風孔なのか・・・今やこんな美しい意匠をさりげない公共の場所に置くことは考えられない。
地上に上がると旧三井銀行
この辺りはイルミネーションがきれい。
ここから神田に入ると、街並みが急におしゃれでなくなる。
実はうちの子はこの3月までこのイルミネーションのあたりで働いていた。神田の飲食店が質実剛健でときどき友達と待ち合わせして行っていたらしい。
待ち合わせ場所は「振り返るとニューヨーク」と呼んで、このイルミネーションが終わる角だったと、きのう聞いた。
突然地味な街に入る。
歩いていると、現代建築ではありえない、壁の接辺が直径数十センチの円の弧になっている建物を発見。「これはなんだ?」
おお!これがかの有名な常盤小学校か・・・
しかし、家に帰って調べたら、この建物自体は平成のもの。古い校舎は暗くて見ていないことが判明。
ホテルが神田だった。神田には古い建物は残っていないと思っていたが、実は地味に残っている。
上は古いが普通の木造建築。下は2階の壁に貼ってある銅板に注目。このスタイルが残っていた。
次の建物は戸袋に注目
拡大しないとよく見えないが、左と右の戸袋は模様が違う。違う柄にしましたか・・・このことに感動。
こんな建物たちはどうして再開発をまぬがれているのだろうか。土地を売ってくれとか、ビルにしませんかとか、パブルの頃にはあったよねえ・・・なにかドラマがあったのか?
次は深川。本所深川といえば、私には宮部みゆきの世界。でも行ったことなくて・・・この度初深川。
まず、深川不動のすぐ横に高速道路があることになぜか感動。
深川不動から清澄庭園に向かう途中で、これも今では考えられない細かい意匠の建物たちを発見
2階の壁の直線の凸凹。まったく機能はなさそう。単に飾り。すごい!!
ここの2階のデザインも凝っている。
窓と窓の間。なぜ、三角の柱なのか・・・
こんな建物が続いていた。
家に帰って調べた。「旧東京市営店舗向住宅」というらしい。昭和3年竣工。
次のホームページの江東区のページにあった。このサイト面白そうです。情報が多い。
これからも古い建物たち。歩いて目で見る。機会を見つけて続けたいと思う。
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