引き続き、チェロの構え方・弓の持ち方・右腕全体の動かし方に気を付けて練習をしている。
曲は発表会のもの。
スローバラードのサビの部分【悪い予感のかけらもないさ】の「ないさ」でパッション高く弾こうとすると、チカラが入る。
チカラが入ると、弦は押さえつけられて良くは鳴らない。
この部分で一時期は呼吸も止まっていた。音が縮こまる。
脱力してパッションのある音を出そうと練習していたら、腹筋に力が入っていた。
腕のチカラは抜ける。これかな?
まだ安定してものすごくいい音にはなったわけではない。
だけど!!この方向だと思う。
・・・というのが・・・
昨年3月にみやざきチェロ協会でチェリストの柏木広樹さんとの交流会というイベントがあった。
楽器を持ち寄り、一緒に弾いたり、アドバイスを受けたりした。
柏木さんが、参加者一人一人に、D線の開放弦の長い音を弾かせた。
楽器を響かせて、音を遠くまで届ける。
実は参加者でいい音で出せた人は少なかった。もちろん私もいい音は出せなかった。
それまで、音程や早く弾くことばかり考えて、音は経験を積めば自ずといい音に変わるだろうぐらいにしか考えていなかった。
その交流会以降、私はいい音をだすことに、真剣に取り組んでいるわけです。
で、交流会のときに、柏木さんがおっしゃったことの一つが、「腕や弓にチカラが入るといい音にはならない。おなかにチカラを入れれば、腕にチカラが入らない。おなかにチカラを入れて演奏するといい。」ということだった。
でも、これは、わたしはすぐにはぴんとこなくて、積極的におなかにチカラを入れる練習はしていなかった。
先日東京コンサートツアーの一環で、前橋汀子さん・堤剛さん・藤田真央さんのベートーベンを聴いたわけです。
前から5列目の中央という演奏がよく見える席でした。
堤剛さんは80歳を越えられたということですが、パワフルでいい演奏でした。質実剛健というか、直球勝負というか、変に飾らない王道の音でした。特に一番低いC線の音が芯のある深みのある音でたいへん感銘を受けたのです。
発見がありました。弾いているときに、ほっぺたの肉がプルプル揺れるのです。
顔にチカラが入ってない。もちろん腕にも変なチカラが入っていないのだろうと思いました。
昔、聞いたことがある話。
陸上100メートルのいいタイムを出す選手は、チカラが入っていないんだそうです。だから、走っているとき、ほっぺたの肉がプルプル揺れるんだそうです。
堤剛さんもそれと一緒なのだと思いました。
走るときもそうですが、どこかにはチカラは入っているはずで、そうでないとぐにゃぐにゃ倒れますよね。
チェロの場合は、そのチカラを入れる部分が、体の中心のおなかなのではないか。
柏木さん・堤さん、そしてきょうのわたしの体験がつながったのです。
また、この成果を先生に見てもらうことにします。
先日、先生が別の曲で早く弓を引くときに、腹筋を使って!と言われたのですが、その時は、腹筋と弓を引くことがつながらなかったのです。
きょう、ちょっと、わかったような・・・
言葉は理解できても、からだが理解できないことってありますよね。きょう、突然わかったような・・・
試行錯誤はまだまだ続く・・・
ランキングサイトに参加しています。この下のバーをポチッと押して私の元気に協力してください。
お願いします💛
↓