もっともらしくない!!

早期退職したアラ還。毎日が発見!周りのものを大切に愛をもって暮らしていく中で気づいたことや考えたことを書いています。

映画「単騎、千里を走る」 瓢箪から駒 勘違いからいい映画

WOWOWで映画「単騎、千里を走る」を見ました。

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概要・・・これは映画.COMの紹介です。

主演は日本映画を代表する男優・高倉健。監督・原案は、「紅いコーリャン」(88)でベルリン国際映画祭金熊賞、「あの子を探して」(00)でベネチア国際映画祭金獅子賞を受賞、最近は「HERO」「LOVERS」などで活躍する中国の名匠チャン・イーモウ。静かな漁村で暮らす男が、長年疎遠だったひとり息子が重病で余命わずかと知って、息子が中国の俳優と交わした約束を果たすため、ひとりで中国に渡る。だが、さまざまな困難が彼を待ち受けていた。

2006年製作/108分/中国・日本合作
原題:千里走単騎
配給:東宝 

この映画が公開されたとき、チャン・イーモウ高倉健の中国ロケの映画が作られたと雑誌で読んで、見たかったのですが、見る機会がなく、先日やっと見ることができました。

見始めて、20分ぐらいたったところで、私が想像していたものを違うと思いました。

「単騎、千里を走る」というタイトルから、高倉健が中国の草原を馬で走る映画だとずっと思ってきたのです。何たる思い込み!!

次のはWOWOWのストーリー紹介です。

長年疎遠だった息子が病気で倒れたとの急報を受け、上京した高田剛一。そこで剛一は、息子の余命はあとわずかで、ライフワークにしていた中国の仮面劇の実地調査がもはや続けられないのを本人は心残りにしている、と息子の嫁の理恵から知らされる。かくなる上は、息子に代わって自分が中国に渡り、雲南省の村にいるという名優が演じる仮面劇「単騎、千里を走る。」をカメラに収めて、息子に見せてやろうと剛一は決意する。

健さんは馬で走るのではなく、ビデオカメラを持って、言葉のわからない土地で右往左往しながらも、出会った人々と心を通わせていく映画だったのです。

 

わたしはいい映画だと思いました。

ストーリーうんぬんではなく、チャン・イーモウは人の撮り方、風景の撮り方がいいです。

人は、汗が体にまとわり、その上にほこりがかぶっている、まさしく「生きている有機体」として撮られています。体臭まで感じることができそうなぐらい人間を人間らしく捉えています。

健さんが出会う少年がすごくいい。生き生きしている。子供のちょっと高めの体温まで感じてしまう。

風景は、荒涼とした砂漠っぽい高地。赤い砂の粉が混じった風が常に吹いている。実はこの自然はあんまり人間を歓迎していなさそう。そこに人間が住んでいる。

 

1980年代の中国の映画は、どれがだれの作品だったか、ごちゃごちゃになる。

いろいろありますが、私の好きな3つ。

1984年 黄色い大地   監督チェン・カイコー 撮影監督チャン・イーモウ

1987年 古井戸     監督ウー・ティエンミン 主演チャン・イーモウ

1987年 紅いコウリャン 監督チャン・イーモウ

 

この3つの共通性としては、人間の汗や息の湿り気、垢、体臭、体温などが伝わってくるという点。

1980年代から1990年代の中国の映画はなかなかテレビで見ることができないのですが、チェックを怠らず、機会があったらまた見たいと思います。

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