もっともらしくない!!

早期退職したアラ還。毎日が発見!周りのものを大切に愛をもって暮らしていく中で気づいたことや考えたことを書いています。

自然との共生文化を残すアイヌ。ウポポイに行きたい。

今週のお題「もしもの備え」

素晴らしい文化がなくならない備え。

きのう、NHKウポポイの特集があり見ました。

ウポポイはアイヌについて理解・継承していくための国立の博物館・空間で、今年7月に北海道白老町にオープンしました。

これまでも文化庁は日本各地でアイヌ文化の理解を求めてイベントをしており、2年ぐらい前に宮崎で参加しました。伝統芸能の披露や民話の紹介等あって、ムックリの配布もしていたのでいただいて家でときどき鳴らしています。(うまくはならない)風のような音がします。いい楽器です。

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そのイベントでアイヌ国立博物館ができることを知りました。

「イランカラプテ」という博物館のテーマソングが流れていました。(音楽とは不思議なもので今でもサビの部分は覚えてて歌える!!)「イランカラプテ」はアイヌの言葉で「こんにちわ」今ネットで見ると直訳は「あなたの心に触れさせてね」とのこと。

そもそもそのイベントに行ったのもアイヌに興味があったからです。

理由その1

たまたま、アイヌをテーマにした創作絵本をいただいていて、それに登場するキツネがうちの犬に似ていてかわいかった。

ストーリーはこんな感じ

アイヌの漁師が、けがをしておなかをすかせたキツネに出会い、漁で獲った魚をあげる。キツネは恩返しに悪い神様が流行らせようとした病気のことを漁師に伝えて、村を救う。漁師はキツネに感謝して、それからは漁で獲ったいちばん大きな魚をキツネのために川岸に残しておくことにした。

「カンリリカとキツネのかみさま」

https://www.ff-ainu.or.jp/tale/details/post-8.html

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 理由その2

池澤夏樹という小説家は北海道がルーツですが、2012年に出版された「氷山の南」では、主人公がアイヌの青年でムックリという楽器の演奏者だった。それでムックリに興味をもった。弾いてみたい!!

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 アイヌについて詳しくはないですが、自然との共存というか人間が自然の一部であるという意識が非常に高いと思います。たぶんどの人間社会にも日本のムラにもそのような認識があったのでしょうが、文明の急激な発達の中で忘れられて、薄まっているのだと思います。アイヌには明確にそれが残っていて、それを高らかにアピールしていることに意義があり、大事にしたいと思うのです。

これもたまたまNHKで「クマを叱る」という番組をやっていて、知床でサケの漁をしている漁師がクマと近い空間(10メートルに接近も大丈夫とか)で生きていて、クマに襲われたことがない、叱ればクマは逃げる関係になっているというものです。その漁師さんはどんなにクマがおなかがすいていても決してクマに食べ物をあげない。自然の中でクマも人間もそれぞれ生きているというスタンスを貫いている。食べ物をあげると食べ物をあてにして人間を襲うようになるし。その漁師さんはアイヌではないのですが、アイヌの自然観で生きておられると思いました。

せっかく日本にはアイヌ文化が残っているのだから、アイヌの心を繋げたい。本などで知ることも続けますが、ウポポイで体験しなくては!

コロナの足止めに飽きてきました。行動したいです。