NHK「 福井敬 悲しくなったときは〜歌に込めた思い〜」を見る。久しぶりに武満徹を聴き、武満徹について考える。
先日録画していたNHK「福井敬 悲しくなったときは〜歌に込めた思い〜」を見ました。
福井敬さんは宮崎国際音楽祭のコンサート形式のオペラにいつも出演くださっています。
圧倒的な声量と艶やかな声が素敵です。
テレビはさすがにあの生音の空気を揺さぶる感じがしないので少々寂しいものがありました。また、生で聴きたい・・・
プログラムに武満徹の「死んだ男の残したもの」と「小さい空」がありました。調べると2014年に福井さんはこの曲たちを入れたCDも出されているとのことですが、福井さんが武満を歌うのを初めて聴きました。
2017年にカウンターテナーの藤木大地さんがこれらの曲の入ったCDを発表されて、やさしくも芯のある表現に感銘を受けたことを思い出しました。
いろんな歌手がこの2曲は歌っているので聴いてみたいです。
武満徹はもちろんすべての曲を知っているわけではありませんが、聴くたびに心が動きます。
喜び・悲しみ・癒し・無
それぞれの曲がわたしに語りかけてくるようです。
「現代音楽はわからない・難しい」と多くの人が言いますが、わたしは自分がそこに身をゆだねて好きかどうかということで十分で、わかろうとは思っていません。
武満の歌曲は、現代音楽ではなく、わかりやすい誰でも口ずさむことができる曲が多いです。
「死んだ男の残したもの」も「小さい空」もわたしでも歌える曲です。
メロディーがいいです。ちょっとした半音の使い方がおしゃれで、ぐっとくるように作られています。特に「小さい空」は、ポピュラーな童謡か歌謡曲かシャンソンのような感じですが、その美しさが無比のものです。3拍子も好きです。
ここでは、クラシックではない石川セリの歌を紹介します。美しいです。是非聞いてください。
楽器の曲も好きです。ある時は音楽なのに静寂を聴くことができます。ある時は音に身をゆだねていると、森の自然の中にいるような浮遊感を味わうことができます。
掌に大切に置いておきたい曲とわたしを宇宙に開放する曲2つの方向性があります。
もっと積極的に音源を集めようと改めて思いました。
武満徹は人間としても素敵な人だったようですね。
武満徹が亡くなった時、またまたテレビで立花隆が出ているものを見ました。カメラの前で立花隆が武満について語りながら涙で声を詰まらせているのを見て、立花隆にとっても武満は掌に大切に置いておきたいものだったのだろうと、とても記憶に残っています。
この本はものすごく分厚いです。武満を知るには最適だと思います。立花の武満への愛が強く感じられます。武満自身の書いた本もありますが、文章も魅力的です。
今年は武満が亡くなって25年のメモリアルイヤーです。
畏れ多くもわたしも武満を弾いてみたいとチェロの曲を探しました。
「オリオン」という曲があります。YouTubeで聞いてみましたが、今のわたしでは到底弾きこなせそうにない曲です。いつか弾きたい曲としたいと思います。
堤剛とエマニュエル・アックスの豪華版です。
「小さな空」のメロディーを弾いてみようと思います。(歌の楽譜高価のですが・・・)
福井敬から武満徹に思いを馳せた時間でした。
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