ブルックナー「ロマンチック」、クルト・マズア、宮崎県立芸術劇場のこと ロマンチックが聞きたい!
きのうpokuchanさんのつぎのブログを読んで、久しぶりにブルックナーの「ロマンチック」のことを思い出しました。
マイ ブルックナーブームは30年ぐらい前でした。
だらだらと音がつながっているのが好きでした。
しかし、長らく聞いていない。
お風呂であれこれ思い出しました。
宮崎には宮崎県立芸術劇場というホールが30年ぐらい前にできました。それまでクラシックが聞けるようなホールがなくて、寂しかったので、できたときとてもうれしかった。
実際聞いてみると、音響がすごい良いのです。
学生時代は、東京でも東京文化会館とNHKホールぐらいしかなくて、それらに比べても音がいいのです。
その後、東京の新しいホールはちょっとは行っていますが、行った限りではやっぱり宮崎のホール(今は大ホールをアイザックスターンホールと呼んでいます。)が好きな音です。
楽友協会大ホールをモデルにしたシューボックス型のホール。木材がたっぷり使ってあって。
長めの残響音。
できた当初から今もわたしはこのホールを愛しています。
今は日本各地いろんなホールができているし、既存ホールの改修もすすんでいる。いろんなホールで生音を聞きたいな・・・
開館当初はバブルの時代だったので、有名オーケストラの公演が宮崎でも聞けました。
有名どころでは、サイモン・ラトルとバーミンガム交響楽団、バイオリンはギドン・クレーメルの組み合わせ。シューマンのヴァイオリン協奏曲だった。
今考えると、ものすごいスター!!
ただし演奏内容はほとんど覚えていない。
シノーポリもドレスデンと来たのだが、これは期待外れだった明確な記憶がある。ピリピリしすぎていて、演奏を楽しめなかった。
その一つで、クルト・マズアとニューヨークフィルでブルックナーの「ロマンチック」をやったことがあるのです。
これは深く記憶に残っていて・・・というか、そこまで多くはないものの、わたしのコンサート体験で最高に気持ちのよかった演奏だったのです。
ニューヨークフィルもこれしか聞いたことがないし、ブルックナーも生で聞いたことはこの時限り。
演奏が良かったか、曲が良かったか、わかりませんが、すばらしかった。
弦の音が、ホールの空気に溶け出す感じです。音の宇宙に体が包まれている感じです。
恍惚として、「ここで死んだら最高だな・・・」と思ったような・・・
それ以来、宮崎ではブルックナーは1回演奏があったようだけど、私は聞いていません。
・・・とか湯船であれこれ思い出すと、ロマンチックのメロディーとあの時の気持ちよさが蘇ってきました。
また、生で「ロマンチック」を聞きたい・・・
本論から逸れますが、宮崎では宮崎国際音楽祭をやっています。最初は宮崎国際室内楽音楽祭でした。
アイザック・スターンが亡くなるまで来て、老熟の演奏を聞かせてくれました。
アイザック・スターンがなぜ宮崎に来ることを承諾したかというと・・・
(ここからの会話は想像です。中身は実際こうであったと、まことしやかに伝えられています。ニューヨークでのアイザック・スターンとクルト・マズアの会話)
スターン:やあ、クルト!あんた、日本の宮崎に行ったんだって?どんなところ?
クルト・マズア:うん、ホールはたいへん音がよかった。
スターン:宮崎で音楽祭の話があるんだ。そしたら行ってみようかな!
と、言うことだったとか・・・
宮崎に来てた頃のアイザックスターンはこんな感じだった。
コロナのせいだけじゃなくて、最近積極的に生演奏を聞く努力をしていません。
今は宮崎で「絶対行くぞ!」と思う公演が少なくなっているは確かです。
その中で、えり好みせず、とにかく生演奏を聞きに行くのもいいかも。
あるいは、東京や大阪などの都会に、鑑賞ツアーに出かけるのもいいかも。
行ったことのないホールにたいへん興味があります。
特に大阪のホールは行ったことがありません。
または、地方都市のホールに旅行を兼ねて行くのもいいかもしれません。
その中で、ブルックナーが聞きたい。
お風呂で妄想が拡がってしまった。
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