楽器初心者必読!!音名を声に出して楽譜を読む。楽譜の理解に効果あり。私には苦手なことなのですが・・・
目からの情報をどう脳で認識するか、人によって個性があると思うのです。
というのも、ワタクシ、数字は見て、なんという数字なのか脳が理解するとき、数字の呼び名?音?はまったく介在しません。
たとえば、3。脳では1のつぎのつぎの整数、あるいはモノが3つある状態と理解しますが、「サン」という音は浮かびません。
人が数字を言うと、たとえば電話番号を言われて、その数字を頭に思い浮かべて、書いたりするのが大変難しいです。時間がかかる。よく間違う。
これは、数字だけでなく、ふつうの文字もそうです。
文章を読むのはすごく早いのですが、音は介在せず、文字の形で頭に入ってきます。
このような認識方法の人が多いのかどうかはよくしりません。が、わたしほど数字の音がわからない人は会ったことだありません。
これは音符を読むときも同じです。
たとえば、ヘ音記号の五線譜の一番上の線に接して上にある音は「シ」です。
わたしは、楽譜を見て、チェロでもピアノでもすぐその音を出せますが、その「シ」という音名であることはとっさにはわからず、その音名を声に出すのがスムーズにできません。
なので、楽譜を暗譜するときも、よくわからないイメージで覚えます。決して「レドシレ ラシドミレ」とか音名で覚えられません。
先日レッスンの時に、「音名で歌ってみることはよく演奏するためには大事」という話になって、私は苦手だと先生に伝えはしましたが、家に帰って、やってみたのです。
今度のコンサートで弾くチャイコフスキー交響曲第5番のチェロの楽譜です。
苦手なので、たどたどしいし、頭が疲れます。
しかし、その努力の結果、その楽譜について理解が深まったのです。
1 実は同じ音を弾いている。
オーケストラの楽譜だからでしょうが、例えば、2小節に音が23個あるが、音はドミソの3音だけ。
こういう形がたくさんあって、1小節で音は8個、音はミとラだけとか。
オクターブ以上離れていると、楽譜上はいろんな音があるように思えるが、音的には2つとか3つとかしかないと理解すると、弾き方が整理される。
2 西洋音階では12の音しかない。
これも当然なのだが、ヘ音記号の楽譜の下から上まで、あるいはハ音記号の楽譜の下から上まで、いろんな音を弾いている気分になるけど、オクターブを考えず音として整理した場合、12の音程しかない。声に出して音名を読むとシャープ・フラットなどの記号は言わないので、7つの音しかない。7つの音の中で、全体の調との兼ね合いで普通の音なのか、シャープなのかフラットなのかを整理しながら読む。すると、音はシンプルに思えて、頭の中がすっきりする。
3 半音の音程移動がより一層はっきりする。
2と関連があるが、楽譜を目で追うとき、どこでシャープが付いてどこでフラットが付いて、わけのわからん音の流れをつくっているか、よくわからずに楽譜を追っていたのである。
ところが、楽譜を読むと、シャープとかフラットとかまで言えないので、「ソソラシシドデミミファソララシミレ」と呼んで、ソソとかララとかで半音変わるということを意識して声を出して読むと、目で見ていたより、半音の移動がきちんと理解できる。そうやって理解したうえで目で楽譜を見ると、弾きやすくなるのです。
4 フレーズ感が高まる。
1と2で理解した、オクターブをとりあえず置いておいた上で音の構成や流れを考えると、ここからここまでが一塊の流れとか、小節の最初の強拍から音はこういうふうに動くとかが、非常にすんなりと理解できた。
指の動きが複雑にならざるを得ないとき、指の動きを優先させてフレーズ感が失われることがあった(多かった・・・)が、逆にフレーズが流れるように指の動きを考えるべきであるとわかった。(わかるの遅すぎたかも・・・)
楽器を弾く中で、今やっとこのようなことがわかったのでした。
努力せずというか自然にというか・・・音名を声に出して楽譜が読める人は、こうやって楽譜を理解していたのだろうか・・・
今気づいたからよかったが、わたし、ハンデがあったかも。
今後新しい楽譜を弾くときは、
1 まず声出して音名で楽譜を歌う。
2 フレーズ感を理解する。
3 指使いを考える。
4 実際に弾いてみる。
あと2週間となった演奏会。声出しのおかげか?自分的にはかつてないスムーズな演奏で、昨日の指揮者練習が終わったのでした。(それでも弾けないところもありました。)
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