もっともらしくない!!

早期退職したアラ還。毎日が発見!周りのものを大切に愛をもって暮らしていく中で気づいたことや考えたことを書いています。

アマチュアオーケストラが子ども合唱グループとコラボした。「パプリカ」

3月の終わりに、宮崎県の西部の小林市での子どもの合唱グループのコンサートにアマチュアオーケストラ有志で参加しました。

私たちのオーケストラをときどき指導してくださる方がいらっしゃいます。

なんでもトランペットでドイツに奨学生として留学し、日本のプロオケでも演奏していらしたということで、曲の解釈や表現のアドバイスは、「なるほど!!」感が大きく、その方の練習はいつも楽しいです。

ネットで検索すると、トランペット奏者の経歴で、その方に師事したということを書いておられる方も多いので、すぐれた演奏者であり指導者だったのだと思います。

で、その方は、都会での演奏生活に区切りをつけ、宮崎県に移住し、農業者としてコメを作っているとのこと。

練習にはいつも軽トラでやってきて、ユニクロかワークマンのようなカジュアルな格好です。

その方が地元で子どもの合唱にかかわっているため、私たちのオーケストラにコラボ依頼がありました。

オーケストラを聞いたことのない子供たちや親御さん方にオーケストラを聴いてもらうとともに、オーケストラの伴奏で合唱するというものです。

練習時間に余裕がなかったので、オケだけの曲は小中学校のスクールコンサートで演奏している曲から2曲、合唱とのコラボは、「ビリーブ」と米津玄師の「パプリカ」です。

「パプリカ」はテレビで流れていて、子どもたちにはなじんだ曲らしいですが、おばさんのワタクシ、聞いたこともない。

楽譜は、ホ長調(シャープ3つ)が転調して、嬰イ長調(シャープ6つ)になるので、読みにくく、リズムも今どきの付点音符だらけで、日頃クラシックしか弾いていないので、慣れるのに大変でした。

米津玄師のパプリカを聴いてみたのですが、まず歌詞がなんでパプリカがでてくるのか全く理解できません。聞いても「フーン」という感じで特に何の感想も持たなかったのです。

しかし、練習しているうちにちょっと楽しい曲になってきました。

 

コンサート当日のリハーサルで初めて子どもたちと会いました。

子どもたちは、「みんなで歌うの楽しい!」というグループで、コンクールにでるような肩にチカラの入った感じではありません。楽しいのが音楽の基本だよなと、いい感じでみていました。

ビリーブとパプリカをオケと子どもたちで合わせました。

パプリカがとにかく楽しいのです。子どもがノリノリで歌っています。私も演奏していて楽しくてたまりません。

演奏中に突然涙がぼろぼろ出てきました。とても幸せな時間でした。

本番は我慢して冷静に弾くように努めましたが・・・

 

感情があふれた原因(アタシ、すぐこんなこと分析しちゃうのです・・・)

1 子どもが好き。子どもには未来がある。子どもがいろんな体験をして素敵な大人になってほしい。ささやかながら、そのお手伝いができたかな・・・という充実感。子どもたちが本当に楽しそうで幸せな気分になった。

2 パプリカの曲調が人をハイにさせるものがある。

演奏が終わって、ウチの子どもと電話した時、パプリカでハイになった話をした。

「パプリカの転調はハイにさせるテッパンの転調なのよ。」

(ここからの説明は興味のない方は飛ばしてください。)

EメジャーがAシャープメジャーに転調する。

Eメジャーの同じ調号(この場合シャープ3つ)の平行調短調)はAシャープマイナー。Aシャープマイナーの同主調(主音が同じ長調)はAシャープメジャー(シャープ6つ)

音楽理論はよくわからないが、ウチの子によると、ヒトは、同じ調号の短調(暗い感じ)に転調し反射的に暗い旋律を予想するのだが、そこでなぜか長調(明るい感じ)で音楽が展開されるので、ものすごく明るくハッピーに感じるというしくみらしい。

なんかヒトの感性って不思議です。

 

とにかく、予想を大きく上回るハッピーな演奏となったのでした。

たまたまアマチュアオーケストラで演奏しているが、ホールでがちがちのクラシックのコンサートをするだけでなく、こんなふうにいろんな人とコラボして、やったことのないジャンルの曲に挑戦することも、音楽を楽しむという意味でとても意義あることだと改めて思いました。

そして、私が楽しむだけでなく、他の方とも音楽の楽しさを共有できることのスバラシサを大きく感じたのであります。

また、こういう機会があるといいな・・・

 

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