さようなら！わたしの黄色いビートル - もっともらしくない！！

おととい、私の車を車検に出しました。

イヤな予感はしていたのです。

製造から１３年経っている。

たぶん部品の交換とかでかなり費用がかかるだろうなあ・・・

でも少々の出費はがんばって出そう。

ディーラーさんから見積もりの電話がありました。

修理・交換箇所は・・・

延々と続くパーツ名

聞きながら「これはすごい金額になりそう・・・」

「合計で６０万円ぐらいです。」

想定を超えていた。どうしよう・・・

ここでがんばって、６０万円出しても、来年の点検、次の車検と延々とこのぐらいの費用がかかっていくことが予想される。前回の定期点検でも３０万円ぐらい払った記憶がある。

黄色い THE BEATLE

８年前に中古で買いました。

その前にゴルフワゴンに乗っていたのですが、１０年過ぎた車検の段階で今回と同じように修理費用がかかるということで、ディーラーさんが見繕ってくれた車でした。

前のゴルフワゴンは通勤で片道１時間車に乗ることになり、事故で死にたくないなあと頑丈な車を探していて、それに決めたものです。本当はベンツ安全神話を信じてベンツがほしかったのですが、金額的折り合いをつけてゴルフにしました。

ビートルにするときは、とりあえず、すぐ乗れる車がほしかったので、あまりこだわりはなかったのです。

ビートルには少し興味はありました。ただ黄色は悪目立ちします。熟考する時間があったなら選ばなかったでしょう。

そんな余裕がなく「黄色だったらいい状態のビートルがあります。」と言われて、すぐそれに決めました。

ビートルにしてからも１時間ほどの通勤は続き、毎日２時間は一緒にいました。

黄色も慣れると気にならなくなり、それ以上に、何というか・・・堅実な人生とはちょっと離れた感じのオシャレな黄色いビートルを愛するようになりました。

運転席の横に小さい花瓶があって、そこに黄色いデイジーっぽい造花を飾っていました。ますます見かけが愉快な車になりました。

仕事で嫌なことがあって帰るときも、車のところまで着いて車のロックを外す時、少し気持ちがリセットされました。

また、前のゴルフと今のビートルで１回ずつ信号停車の時に後部から衝突されたのことがあるのですが、私の車はへこみやゆがみも出ませんでした。私はすこしむち打ちになりましたが、それで済みました。相手の車は大きく歪んでいました。フォルクスワーゲンの車もかなり強度はありました。わたしの命を守ってくれてもいたのです。

今は犬を海や山に連れて行くか、近所のスーパーとチェロの練習でしか乗っていませんでした。それでも、ロックを外すたびにワクワク感があったのです。

夫が４月に単身赴任から戻ってきて車が２台になりました。１台は近所の月極駐車場に置いています。夫は徒歩通勤ですので平日は車に乗りません。今の生活では車は１台で十分なのです。

そこで、黄色いビートルは廃車するという悲しい決断をしました。

その決断には時間はかかりませんでしたが（それしかない！）、決断することで、ものすごくつかれてしまいました。喪失感・・・悲しみ・・・

さようなら、わたしの黄色いビートル・・・

生活は変化しています。わたしも変化しています。

通勤もなくなった。

チョーカワイイからといってビートルに固執してはいけません。

これで、また一つ違う生活ステージに向かいます。

あまりに身近な存在だったので、写真を撮っていません。

これは２０１８年の台風の時、隣の瓦が落ちてきたので、念のために撮影したもの。

廃車手続きの時に写真を撮らせてもらおうと思います。