大坂なおみの会見拒否・棄権に思う【努力・がまん・病気は隣りあわせ】そしてやっぱり【世界はパワーゲーム】
きょう2つ目のブログです。
「大坂なおみが試合後の記者会見を拒否する。」という報道を目にした時、私は、「彼女は自分の発言には責任を持つ人だと思うので、言いたいことを言えばいいわ・・・これで干されることは彼女は怖がっていない。」と思っていました。
予想どおり、「プロのテニスプレーヤーは記者会見に出なくてなならない。」の声が聞こえてきました。
プロのテニスプレーヤーは特に負けた時は、嫌でもがまんして会見に出ていたのです。会見に出ることは、努力やがまんの結果であり、プロとして義務なのだと思ってきたと思います。
社会が優しくなって、努力は推奨されるけど、”過度な”がまんはしなくていい世の中になりつつあります。
過度ながまんは心の健康によくない。
そして、不適当ながまんは法令でしなくてよくなっています。法定外の時間外労働とかパワーハラスメントとか。
「不適当ながまん」の範囲は広がっています。
プロのテニスプレーヤーが嫌な記者会見をがまんして受けることが「適切ながまん」の範囲であるのか・・・
という中で、大坂なおみが数年うつ病で苦しんでいたというコメントが出ました。
この時点で問題は2つあると思います。
1 努力・がまん・病気は隣りあわせ
大坂なおみがうつ病と言ったとたん、大坂に対する理解が増えてきたように思います。
うーん!病気だったら理解される?病気でなかったら理解されない?
質・量とも同じストレスで、病気になる人とならない人がいます。
病気だからと理解され、求められるがまんのレベルが下がるのは、がまんに耐性が強く病気になっていない人にとってなんだかな・・・と割り切れないところがあります。
とはいうものの、私はざっくり言うと、がまんはしないようになるのがいいと思っています。
少なくとも本人が「きつい」と感じた時点で、そのことに理解を示し、ペナルティーは課さないことが、社会全体で必要なのではないか・・・
努力して、がまんして、目的を果たすのと、病気になる境目が専門家でない限りわからないです。
一方、努力して、我慢するしながら生きるということが、人間としての生存や成長に不可欠なのではないかとも思うのです。
がまんするということは、地球の生物にずっと課せられてきたのではないか。その中で生き残ったのではないかと。
この塩梅はむずかしい・・・
2 大坂なおみには力がある。だから、問題が直視されようとしている。
大坂なおみは、今や世界有数のアスリートです。社会的コメントも重視されています。彼女が今回の発言をしたからこそ、プロのテニスプレーヤーの記者会見やメンタルの問題が社会的に直視されようとしています。
これが、ランキング下位の無名選手が言ったらどうなっていたでしょう。だれも相手にしない?
このことには、大坂なおみ自体の責任はありません。
しかし、世の中はやはり力関係でなりたっているのであり、無名な無力の人の言うことにはなかなか耳を傾けてもらえないだろうなあ・・・これまで、そんなことは山ほどあったよなあ・・・という無力感が膨らんでいます。
無名で無力の人の意見に真剣に耳を傾ける社会であってほしい。
大坂自身にはマイナスになる可能性はありますが、大坂なおみは今回発言してよかったと思っています。
これまで、誰も問題にしていなかった記者会見義務の是非とメンタルケアという問題の存在を明らかにしたからです。
事態がどうなるか注視したいです。
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