原田芳雄の遺作「大鹿村騒動記」を見た。最後までいい役者やった・・・
今週のお題「肉」
今年は原田芳雄がなく亡くなって10年。
WOWOWで特集があり、4作品が放映された。
ワタクシの好きな俳優トップである原田芳雄。
まずもって、かっこいい!なんだけど、想定を超えるとらえどころのないキャラクターを演じる。どれを見ても見とれてしますのであります。
であるが、ワタクシの映画環境では、全部の作品を見れていない。それどころか、たぶん半分ぐらいしか見ていない。
遺作である「大鹿村騒動記」も見ていなかった。
録画したのはしばらく前だったのだが、きのう満を持して見た。
(家では集中して映画を見ることが難しい。)
Amazon Prime でもやってるらしい。
満足!!
ストーリーとしては、リアルには起こらないようなちょっと不思議な設定。愛がテーマなのだが、シリアスでない、どっか笑っちゃうような・・・
原田芳雄は山村で鹿肉食堂「ディア イーター」を営むおっちゃん、というかじいちゃん。で、村歌舞伎で景清を張る役者でもある。
カッパに長靴。おろおろする。景清役者としてはぱりっと演じる。
山村にいそうなおっちゃんの演じ方としてはとてもリアル。こんな人いるよなと思わせるうまさ。
だけど、何者かであるかを表現しようとすると、すり抜けてしまう、訳の分からんキャラクター、原田芳雄そのものであった。
声も魅力的なんですよね。決して美声ではない。少し高めのガラガラした声。あれが得体のしれない感を強めている。
遺作として、いい意味で「軽い」、「もっともらしくない」映画であってよかった。
他のキャストも大楠道代や石橋蓮司といった人との同窓会のようで、ちょっと懐古的だった。
大楠道代は「ツィゴイネルワイゼン」や「陽炎座」で一緒だったよね。
石橋蓮司は「竜馬暗殺」と「浪人街」が印象深い。いっぱい共演している。
そして、ラストの主題歌がこれまたワタクシのもっとも愛する歌い手である忌野清志郎であったことに、悶絶!!
最高の組み合わせだった。
向こうの世界で二人仲良くブルースとかをやってるんだろうな・・・なんて思いました。
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