【発表会でアガラない方法】 チェロの発表会が近付く。
今週のお題「試験の思い出」
試験とは若干違うのですが、本日はチェロの発表会でアガラなくなるまでの経験を書きます。
まず、申し上げておくことは、わたしはもともとアガリ性ではありません。
試験でアガッて実力通りでなかったこともないし、数百人の前でスピーチをするのもぜんぜんアガリません。
このメンタリティーにも若干の準備・訓練が必要ですが、またの機会に書きたいと思います。
日頃アガラないワタクシですが、チェロの発表会は最初の数年間はアガリまくりました。
発表会といって聞く方は50人ぐらい。それも生徒さんとその家族がほとんどで、失敗しても何も失うものはないのです。
でも!
自分の順番が近付くと、心臓がバクバクします。
演奏になって、椅子に座っても、いつもどおり構えることができません。
演奏が始まったら、震えているので、弓が均等に弦に当たらず、よろよろとした音しか出ません。
何が何だかわからず、演奏が終わってしまいます。
どうすればいいんだろう・・・
結論はうまく演奏しようと思わないことです。
その時の自分の限界を認識して、そこまででいいと思うことです。
逆に言うと、その時の自分の限界までは弾きたいと思います。
で、限界はどこなのか・・・
ここ6年ほどやっていること。
ちなみにこの方法を採ってから、アガラなくなっています。
発表会の数週間前から、楽器を出して調弦したら、「いきなり」発表会の曲を弾く。
発表会のシュミレーションです。
「いきなり」ではリズムにも乗りにくく、指も動かず、弓を持つ右手の動きもぎくしゃくしています。練習の途中より、下手なのは間違いありません。
しかし、発表会ではよくてこの演奏です。(まれに突然いい演奏ができることもありますが、それはホントにまれ。)
いきなりの演奏の中で、問題点が明らかになります。
で、その苦手なところや気をつけるところを、その後練習します。
練習したら、いったん楽器をしまって、数時間後なり翌日なりにまた、いきなり弾きます。
時間がなければ、いきなり弾くことだけします。
練習で、「いきなり」のレベルが上がることもあるし、うまくいかないこともあります。
いきなり弾いたたびに、本番もこんなもん!と開き直るのです。
この程度でいいや!と若干あきらめというか、ちからを抜くのです。
そのなかで、いきなり弾くことへの覚悟も出てきます。
毎日発表会本番の気分で一度は弾くのです。
チェロの技術が上達すると演奏曲も難しくなり、自分と演奏の関係は毎回同じようなものです。
不安な部分は常にある。うまくひけるかどうかわからない。
それでも、これだけしかできないから、できない部分はしょうがない。
こう思って本番に臨むと、本番の最中に、ある部分がうまくいかなくても、うろたえない。
この方法で、最近はアガッていません。大崩れすることもありません。
あと、当日のささいな部分ですが、チェロの場合特に、初心者にとって重要なのは、いつもどおり構えることです。
エンドピンの高さ、チェロの角度、座る位置、左手の1ポジションの位置を、少々もたついていいので、時間をとって確認することです。
わたしの発表会はあと10日後。
先日、ピアノ伴奏の合わせがあって、ほかの方の演奏を聞きました。(ほぼ発表会と変わらん。)
多くの方が弓が震えています。奇妙な音程から始まる方もおられます。(ちなみに、これは大人の現象で、子どもはのびのび弾いている。うまく弾こうという欲がないのだと思う。いい意味どうでもいい感じ。)
・・・わかるよ!わかるよ!がんばれ!!
ワタクシは、先日のレッスンの際にも、もっとよい弾き方をアドバイスされた部分があり、それを練習で反復しながら、いつもの「いきなり弾く」方法で模擬本番をやって、自分の演奏の限界を確認している最中です。
うまく弾こうとは思っていなくて、自分がどれだけできるか楽しみです。今や人に聞いてもらうのも楽しみです。
今の自分でできることを精一杯やりたいです。
昨年の発表会
発表会終了後、飾ってあった盛花の枝で、トナカイごっこ
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