サイレントチェロは初心者向けではない。
今、楽器をメインテナンスに出しているので、久しぶりに持っていたサイレントチェロを弾いています。それで改めてサイレントチェロについて感じたことを書きたいと思います。
あくまでも個人的な感想です。
サイレントチェロの形状によっても違うかもしれません。
わたしは、40歳前に念願だった弦楽器を演奏する夢をかなえるため、サイレントチェロを購入しました。
なぜ、チェロにしたのかよく覚えていません。
音が低めで優しい感じに憧れたのでしょうか。
サイレントにした理由は、マンションに住んでいて、大きな音を出すのに抵抗がありました。
また、チェロを続けるかどうか自信がなく、レッスンに行く時間も確保することができず、当面独習本を見ながら練習することにしていました。
なんとか簡単な曲は自分なりには弾けるようになっていましたが、やはりレッスンを受けたほうがいいと、ヤマハのレッスンに行きはじめました。
ヤマハはレッスン自体をサイレントチェロでもできるので、違和感はありませんでした。
その後、先生が変わって、普通のチェロで弾くことを勧められ、今のチェロにしたのです。
普通のチェロにして、サイレントチェロのデメリットが初めてわかりました。
初心者にとってサイレントチェロのデメリット
1 安定した構えができない。
サイレンとチェロの形状にもよるのでしょうが、普通のチェロであれば当然そうなるチェロを体で包み込むような感覚になれません。
チェロが胸に当たる位置、足や膝がチェロにあたる場所で、普通のチェロならいつでも同じようにチェロを構えられますが、サイレンとは安定しない。それで、左手の弦を押さえる位置が安定せず、足で抱え込む場所もうまく収まらないので、弦の向きも安定しない。
それで、音程や弓が弦にあたる角度が安定しない。
2 音を鳴らす感覚がつかめない。
サイレンとチェロの場合、弓が弦に当たれば、電気的な信号が出て、それがスピーカーに伝わって音が出ます。
普通のチェロの場合、弓が弦に当たった音がチェロ内部で共鳴して音がでます。
普通のチェロのほうが音が鳴るハードルが高い。
力や角度をよいふうに弓をあてないと、いい音が鳴らない。
また、物理的にも音が鳴るとき、弓や楽器が、抵抗というか、エネルギーというか、そういう力があるのです。
音が鳴ると、抱えているチェロも振動します。
エネルギーの塊を抱えている感じになるのです。
サイレンとはすんなり音が出る。
普通のチェロを弾こうとすると、人はチェロと会話するというか、相互反応を確認しながら弾くことになります。
こう弾けばこういう音がでる。ちっとも鳴ってくれない。
そういう作業の中からいい音を出していけるようになると思います。
つまり、うまくなるためには、初心者こそ普通のチェロで始めるべきです。
わたしは、少し遠回りしたかなあと思っています。
ある程度弾けるようになると、サイレントチェロを練習で使うメリットもあります。構えも普通のチェロで慣れると、安定しづらいですが、何とかサイレントでも正しく構えられるようになります。
サイレントチェロのメリット
1 音が小さくできるので、夜間の練習が可能。
2 音程がはっきりでるので、音程の練習によい。これは普通のチェロだと倍音がでるが、サイレントだと出ないので、不快感が強まるからだと考えています。
ちなみに、今使っているチェロについてはこちらのブログに書きました。
今チェロを弾いているもろもろについては、こちらのブログに書いています。
ちなみに、チェロはあした戻ってくる予定です。
待ち遠しいなあ・・・
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